2019年の研究成果を簡潔に紹介します。

【2019/07/16 更新】


Fujisaki et al., 2019

 顕生代で最大の大量絶滅は2段階で起こったとされ、その一段階目は約2.60億年前に起こった。しかし、この時代、浅海では絶滅が厳しいのに対して遠洋域ではそれほど絶滅が起こっていない。この研究でその時代の深海の海洋環境を調べた結果、遠洋は酸素が枯渇するようなことはなく、生物が利用可能な硝酸も多かった事が明らかになった。つまり、遠洋域は生命にとって危機的状況ではないために絶滅がそれほど起こらなかったと考えられる。

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Sawada et al., 2019a

 西南日本外帯にある御荷鉾緑色岩から始めてジルコンを分離し、その形成年代を約1.36億年前と制約しました。この年代は現在日本の東部にあるシャツキー海台などの年代と同じであり、過去に同時期に噴出した苦鉄質岩を日本の付加体の中から見つけた初めての例です。

 詳細は本文にて



Lan et al., 2019

 後期原生代のエディアカラ紀(6.3~5.4億年前)の古環境解読研究です。

 詳細は本文にて



Maruyama et al. 2019

 詳細は本文を読んでご理解下さい。



Sawada et al., 2019b

 ジンバブエの前期原生代Lomagundi層群前後の地層に年代制約を入れた論文です(だったはず・・・)。

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Nishizawa et al., 2019

 後期原生代のエディアカラ紀(6.3~5.4億年前)~初期カンブリア紀(5.4~5.1億年前)の古環境解読研究です。

 詳細は論文で。



Bold et al., 2019

 詳細は論文で。